保険会社はたくさんあります。
生命保険をかけようと思ったら、その中のたった1社を選ぶことになります。
それってけっこうたいへんなことです。
まず基本をおさえるとすれば、保険の内容よりも会社の業績が安定しているかを見ます。
保険はたとえ保険会社が経営破綻、あるいは事業を売却したとしても契約は継続されます。
ただし、会社名が変わるだけで人間は不安になるもの。
営業担当者が知らないひとに変われば、いままで通じていたこちらの思いや都合がまったく通じなくなって、事務的な対応になりますね。
それに保険金が減ることも・・・。
会社の経営状況は「格付け」を調べればわかります。
格付けは保険金の支払い能力(保険財務力)の強弱を格付け会社が記号で表したもの。
格付け会社は現在5社あって、評価は各社すこしずつ違いますが、すべてでトリプルB以上であることが望ましいです。
任意の格付け会社3社中2社以上Aランクの保険会社は、アクサ生命・日本生命・東京海上日動あんしん生命など8社あります。
他にチェックポイントは、
■ ソルベンシーマージン比率500%以上。
■ 基礎利益・実質純資産額が2年以上続けて伸びていること。
■ 保有契約件数や保険料収入が2年以上続けて伸びていること。
などが挙げられます。
忘れるほど前に加入した保険。
恩恵を受けている実感もないし、今回見直しや乗り換えの対象にしようと思っているかもしれません。
実は昔の保険でもいいものと悪いものがあります。
中には『お宝保険』と呼ばれるいまでは考えられないくらい条件のいい保険もあるんです。
1996年4月1日以前に契約した養老保険・年金保険・終身保険がそれに当たります。
予定利率が高く、貯蓄性も高いので、ぜひ継続しましょう。
逆に掛け捨ての定期保険や収入保障型保険は新しいほど安くなる傾向です。
こちらは見積もりをとって保険見直し、乗り換えを考えましょう。
話題のこども手当を将来のため貯蓄に回す家庭は多いと思います。
こども手当をそのままこども保険につっこんだ方が得だという意見もあります。
どちらが得かというと、
返戻率の高いこども保険を選べば、こども保険派のほうが得!ということです。
返戻率の高い保険は次のふたつ。
アフラック『夢見るこどもの学資保険』最高119.7%
ソニー生命『5年ごと利差配当付き学資保険(2型)』最高111.8%
積み立て利率にすると1%にもなりますので、預金より断然有利です。
ご検討ください。
女性専用保険というからにはとにかくお得だと考えるひとは多いですよね。
女性専用保険の特徴は乳房・子宮に関する病気や妊娠出産時の合併症などでも入院時に入院支給金が上乗せされることです。
でも、女性疾病は普通の医療保険でも保障されます。
だから、一概にとにかくオトクとは限りません。
チェックしておきたいのは入院日数です。
女性は入院日数が長くなることが多いので、入院日数の限度を必ずチェックしましょう。
入院日額の上乗せに気を取られて、入院日数の限度が短いことを見落とすことがありますよ。
あるじゃんの調査によると、保険の見直しを行ったことのある家庭は59%。
(あるじゃんを読んでいる時点でお金のやりくりについて関心の高い家庭が多いかもしれませんが)
59%のうち2回以上保険乗り換えを行っている家庭は5割。
ライフステージというものは何度か大きく変化するもの。
結婚
出産
住宅購入
の最低3回は多くのひとに訪れます。
変化のないときに保険見直しを行うのはおっくうなものです。
ライフステージが変わるときは、きっかけをもらえてチャンスだ!と思って、めんどうがらずに見直しを行いましょう。
また、転職を狙っているひとは会社の保険に頼っていると危険です。
まず保険を独り立ちさせることも忘れずに。
生命保険文化センター『生命保険に関する全国実態調査(平成21年)』の世帯全体の生命保険料の調査結果によると、
男性世帯主は年間45.9万円。
女性世帯主は年間38.8万円。
1世帯平均は年間45.4万円。
月々3.8万円です。
でした。
保険加入率は既婚家庭で91%。
シングルでは77%。
ただ、保険加入率は1995年をピークにだんだんと下がってきています。
(1995年は95%。2009年には86%に。)
不況の世の中を反映して、本来もっとも保険を必要とすべき家庭が、保険に入らず、必要なときになってたいへん困る・・・といった傾向が見られます。
保険見直しのため、いったん解約してそのままずるずるとほったらかしにしたり、小さいこどもがいるのに死亡保障をつけていなかったりと、危うい状態の家庭が多いようです。